日本で伊那谷だけが持つ魅力を活かして

日本に3つしかないアルプス。その周辺地域の中でも2つのアルプス(中央アルプス・南アルプス)に囲まれている街は日本で伊那谷だけです。伊那地域で生まれ育った住民の多くが気付いていませんが、伊那は両アルプス登山の際に最も適した立地にあり、日本有数の自然資源に恵まれています。

さらに、レトロな商店街や飲み屋街もあり、清らかな環境に育まれた地域ならではの食材も豊富です。
飲み屋街やレトロな商店街がある伊那市中心部を「アルプスの登山基地」として、その周辺の伊那谷一帯を「アウトドア天国」として売り出せば、現在は伊那を素通りしてしまっている都会からの登山客を街に誘導し、新たな観光客を呼び込むことにつながります。伊那を訪れる人が増えれば、仕事が増え、若者が定着し、地域の未来への光が見えてきます。

まず、この地で生きる私たちがアルプスの可能性に気づき、その価値を観光や商業などの経済活動につなげていくことで市外、県外から人を呼び込みます。
それぞれの地域事業者が継続して伊那の魅力を生かした事業を展開し、情報発信していける基盤を作り、地域経済の活性化を狙います。
そして、山と自然に恵まれた伊那谷ならではのライフスタイルを発信することで、全国に向けた「心豊かに暮らせる伊那」のイメージの確立を目指します。

気付こう!地元の価値に

今、地方都市は全国的に人口減少と財政難による危機的状況にあります。

伊那谷の中核都市・伊那市も例外ではなく、2040年には人口約5万7千人と、現人口(約7万人)から2割の減少と予想されています。
その大きな要因は、若者の流出です。長野県内の高校生が卒業後、進学する際に県外に出ていく割合は約84%と全国で5番目に高い数字です。そしてその約60%がそのまま県外で就職してしまう現状があります。つまり、地域で生まれ育った若者の半分以上が、毎年伊那を出て行ってしまうのです。

「何もないから」「仕事がないから」…。県外で就職する多くの若者が理由として挙げる言葉です。
でも、伊那にはここにしかない地域資源があります。n地元の価値や強み、全国に対して差別化できる魅力を地域住民が理解することで、子供も親世代も、自信を持って伊那の素晴らしさを語ることが出来る。
それが郷土への誇りと郷土愛を育み、若者の伊那への定住やUターンを促進するとともに、伊那の良さを市外・県外へ積極的にアピールすることによる移住者を呼び込む仕組みづくりにつながります。

「伊那の未来はアルプスと共に」

ASTTALプロジェクトのテーマは、「伊那の未来はアルプスと共に」。
このビジョンを実現していくためには、伊那で生きる誰もがアルプスを誇りに思い、「アルプスで地域を創る」との決意を共有し、他地域から訪れる人を受け入れるソフト面の改善・創造など地域が一丸となった取り組みが重要です。

プロジェクトは第一段階として、このビジョンを共有するためのキックオフイベントを2014年8月31日に伊那市中心部で開催。
そして私たち実行委員会が中心となり、南・中央の両アルプスに登山客を呼び込み、そのふもとの伊那市が登山基地として賑わうように、ASTTALプロジェクトのオフィシャルホームページによる情報発信を開始します。伊那から両アルプスへ登るための情報(モデルルート・見所紹介など)や、伊那周辺の飲食店、宿泊施設、アウトドアなどのレジャースポット、お店や地域の暮らしを紹介することで、登山客が伊那へ立ち寄る動機をつくり伊那の街へ集客します。

オフィシャルホームページは地域のポータルサイトとして、「アルプス」「アウトドア」「伊那谷の豊かなライフスタイル」をテーマとした体験イベントや観光事業の告知・集客や、地域の食・泊・体験などの観光資源もまとめて紹介できる「ワンストップ窓口」として発展させ、将来的には総合情報発信拠点として店舗化することを目指します。

そして、北アルプスや八ヶ岳に比べて遅れている観光客の利便性向上の取り組みや、心豊かに暮らせるライフスタイルの発信を、行政を巻き込んだ取り組みへとつなげます。

「伊那の未来はアルプスと共に」。このビジョンは観光客増加による経済的効果だけでなく、アルプスのふもとで暮らす価値を再認識し、定住促進や自然を活用した教育による人材育成など、この地域の営みを続けていくために必要なあらゆる取り組みにつながるはずです。

> ASTTALの取り組む課題
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