甲斐駒ケ岳 2,967M

 

夏でも雪山と見間違えるほどの花崗岩の白さで個性を際立たせる甲斐駒ケ岳。

急峻な山容と、雪山のようにまばゆい花崗岩の白さが特徴的な甲斐駒ケ岳。

南アルプスで花崗岩が露出しているのは、この甲斐駒ケ岳と鳳凰三山だけだ。また、東日本に数多くある「駒ヶ岳」の中でも最高峰(2967m)を誇り、日本百名山のひとつでもある。

日本百名山を著した深田久弥によると「日本十名山を選ぶなら甲斐駒ケ岳は外せない」というほどの名山。古くから信仰の対象とされ、信仰登山によって開山された歴史ももつ。

角錘状の豪快な山容は、本場ヨーロッパのアルプスを彷彿させる。

北沢峠からの登山道は双児山と仙水峠を経由する2ルートがあり、どちらも山頂までは最短のアプローチ。

山梨側の「黒戸尾根ルート」の半分の時間で山頂に到着できる。「双児山経由ルート」は甲斐駒ケ岳の眺望がすばらしく、渓流に沿って進む「仙水峠経由ルート」は岩や丸木橋など変化に富み、山小屋「仙水小屋」では水分補給も可能。アップダウンや岩稜はあるのものの、いずれも難易度は高くなく、登山初心者も楽しめる。どちらのルートもコースタイムは6時間半。

ルート分岐点である駒津峰からは、甲斐駒ケ岳の白い花崗岩と緑のハイマツのコントラストが見事。山頂からは南アルプスの峰々や中央アルプスから北アルプス、富士山や八ヶ岳まで望むことができる。

下山は登山とは別のルートを使うと、両方の山行を楽しめる。

 

ルート

   7:00   

北沢峠から急登の樹林帯を抜け
双児山をめざすルートへ

登りは甲斐駒ケ岳の眺望がすばらしい「双児山経由ルート」を選択。双児山まではシラビソなどの樹林帯の中、しばらくジグザグの急登を続ける。森林限界を越えると双児山山頂へ。コースタイムは1時間40分。


   8:40   

標高2649mの双児山山頂に到着。
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳を望む

北沢峠から双児山までは標高差約650mを登るため、ピッチを上げず登っていく。双児山手前からは展望が開け、山頂にたどり着くと、丸い山容の駒津峰の左奥に甲斐駒ケ岳の山頂が見えてくる。振り返れば仙丈ヶ岳が正面に見える。


   8:50   

一旦下り、六合目・駒津峰へ
森林限界を越えると視界は開ける

双児山山頂から50mほどハイマツ帯を下り、駒津峰をめざして登り返す。双児山と駒津峰の鞍部には短い区間樹林帯があり、そこを抜けると森林限界を越え、完全に展望が開けて富士山も望める。周辺は背の低いハイマツ帯が広がる。


   9:30   

仙水峠経由ルート分岐でもある
駒津峰は絶好の休憩スポット

駒津峰で南からの仙水峠経由ルートと合流。山頂は広場になっており、休憩するには最適。白い山肌の甲斐駒ケ岳の全容も間近に望め、感動を覚える。甲斐駒ケ岳山頂へは岩場を一旦下った後トラバースルートを進むので、気が抜けない。


   10:30   

庇(ひさし)のように張り出した大岩
「六方石」からは直登か巻き道で

「六方石」からは直登りコースか巻き道コースで登っていく。巻き道ルートは甲斐駒ケ岳の山頂を右側から巻くように花崗岩の砂場や岩場を登り、途中、摩利支天(標高2820m)への分岐も。どちらもコースタイムは駒津峰から1時間半ほど。


   11:00   

駒ヶ岳神社奥宮を経て
壮大な眺望が堪能できる山頂に到着

山梨側の「黒戸尾根ルート」との合流地点や石碑が立ち並ぶ駒ヶ岳神社奥宮(本社)を過ぎると、5分ほどで甲斐駒ケ岳の広い山頂に到着。格子扉にわらじが掛けられた真っ白な石造の祠があり、大きな花崗岩の岩が林立している。


   13:00   

仙水峠方面に下り、水場がある
「仙水小屋」で水分を補給

下山は駒津峰の分岐から仙水峠方面へ。真横に立ちはだかる甲斐駒ケ岳や摩利支天は圧倒的な迫力。樹林帯を進み、2時間ほどで到着する完全予約制の山小屋「仙水小屋」ではひと声かけて水分を補給。小屋の横からさらに樹林帯を経て、岩塊斜面が続く仙水峠に至る。


   14:00   

気持ちのよい風景が広がる渓流沿い
丸太橋を渡る特別感がゴールの力に

岩がゴロゴロした仙水峠からは斜面にはさまれた沢沿いを緩やかに下る。次第に苔とカラマツに囲まれた渓流沿いのルートへ。丸太橋を渡って、堰堤(えんてい)がいくつも造られた川沿いの林を抜けると、テント場併設の長衛小屋に到着。ここから10分ほどで北沢峠に戻る。

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